二十歳を超えて頂点に登りつめたが、瞬く間に一枚にすり寄る。
下落は油を塗ったように滑らかで、振り返ることなく一直線に落ちていく。
まず十八を割って支えなく、さらに十枚を水流のように突き抜ける。
八枚も五枚もあっという間に過ぎ去り、三ドルの関門も一瞬で消える。
主要銘柄が赤く上昇する中で、独りだけ緑で反骨の動きを見せる。
二枚一枚と加速して墜落し、口座が縮小して涙が止まらない。
共識で天井が崩れ落ち、描いた夢は結局虚しいものだった。
K線は斜めに底なしの穴へ突き刺さり、リバウンドの影すら見えない。
数年の信仰が痛みに変わり、持ち株の損失で白髪が増える。
サポートラインは全て崩壊し、夢はバラバラに砕け散る。
失望が積もりに積もってついに去る決意をし、今回の退場は心に重くのしかかる。
どれだけ未練があっても手を振るしかなく、相場があまりにも冷たい秋だったことを恨むのみ。
仕方なく筆を取り悲しみを綴るが、悲観を歌いたいわけではなく、ただ休息を求めているだけ。
これから先の世間にはもう関わらず、残りの人生が少しでも煩わされないことを願う。

この人生で詩に手を出したことはなかったが、Piの価格に追い詰められ、章を掲げることになった。
六年もの間、狂おしいまでの思いで価格の下落についていき、満ちた無念を詞章に託した。
平仄の整いなど求めず、ただ心の痛みと長き恨みを訴えるのみ。
もしコインの道がこれほどまでに惨めでなければ、どうして俗人が愁いの詩を詠むことがあろうか。
もともと凡人で墨の香りも薄かったが、Piが崩れた六年で狂人となることを強いられた。
言いたくても言えぬ千の苦しみ、筆を取っても書き表せぬ万の傷しみ。
詩句は荒くて韻も味もないが、心情は重く、年輪のような滄桑を抱えている。
もし願い叶い財の夢が実現するならば、誰が風に臨み長い夜を嘆きたいものか。

$PI 配布コインは「1000倍の強気」と称されているが、実際は毎日下落し続け、一歩ごとに下がっても振り返らず、イナゴ投資家が高値掴みで泣き叫んでいる！