マスク氏は「米国政界に“偉大な12年”が訪れる」と予言：トランプ氏の後はヴァンス氏が後継となり、再選も果たす

出典：Jin10データ

マスク氏は、かつての連邦コスト削減チームの再会イベントにビデオで出席した際、アメリカは「偉大な12年間」の始まりに立っていると予測しました。この期間は、アメリカ大統領トランプ氏の2期目および続くヴァンス氏の2期連続任期によって構成されるとしています。

2人の出席者ともう1人の関係者によれば、マスク氏は11月22日にこの予測を述べました。当時、政府効率部（DOGE）の現職および元メンバーがテキサス州バストロップに集まり、SpaceXやBoring Co.の施設近くにあるマスク氏名義の高層ビル内で再会していました。話し合いがプライベートなイベントであったため、これらの情報源は匿名を希望しています。

マスク氏とアメリカ大統領トランプ氏の関係は6月に一時破綻したものの、その後修復されました。また、この実業家は今年、副大統領と強固な親交を築いています。マスク氏は政治的に一線を退いているものの、もしヴァンス氏が2028年に出馬しマスク氏が関与を選択した場合、このテック大物とその巨額の政治支出はヴァンス氏の強力な後押しとなるでしょう。

関係者によると、マスク氏は一見真っ暗で非公開の場所からビデオ通話でイベントに参加しました。彼は約150名の政府効率部チームの現職・元メンバーおよび現地に飛んで集まった家族に向けてスピーチを行いました。

参加者が感謝祭をテーマにした長テーブルでバーベキューやメキシコ風グリル料理を楽しんでいる間、マスク氏は今回再会イベントの情報がすでに公になっていたため、自ら現地に出向くことは控えたと説明しました。

彼は、自身がアメリカ国内で暗殺されるリスクが最も高い人物の一人であり、大統領トランプ氏やヴァンス氏に次ぐと考えていると述べました。マスク氏は以前も同様の懸念を示しており、昨年のテスラ株主向け電話会議では「暗殺リスクを下げるために運動を始めた方がいいかもしれない」と冗談を言っていました。

しかし、マスク氏がビデオ出演のみだったことで、彼に直接会えることを期待していた参加者の中には落胆した人もいました。

「配偶者を連れてきた人の中には、イベントがあまり盛り上がらなかったこと、特にマスク氏が現れなかったことに気まずさを感じていた」と関係者の一人は語りました。

マスク氏は、ワシントンでの勤務中にチームが払った犠牲、より高給の仕事を諦めたこと、政治的反発に耐えたこと、死亡脅迫に耐えたことなどに感謝の意を表しました。

マスク氏のいつものように話題が飛びがちでやや即興的なスピーチでは、国内対立への懸念から文明の技術進歩を測るカールダシェフ指数の理論、さらには火星でのコロニー建設構想にまで話が及びました。彼は「地球から発射されたミサイルはすぐに火星には届かないし、発射されても6か月の飛行時間があれば入植者は十分に準備できる」と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘いました。

Steve Davis氏やAnthony Armstrong氏を含む、政府効率部に関わったマスク氏の側近たちもイベントに出席しました。イベントでは、一部メンバーがマスク氏のコスト削減指示を遂行していた際にワシントンの総務管理局（GSA）ビル6階で暮らしていた時の逸話を語り合いました。

最近のインタビューで、マスク氏は「総じて、私が政治に関わると結果はいつも悪い」と振り返っていました。

しかしマスク氏のこの再会イベントは本質的に、ワシントンで彼の政治的野望の実現を助けた人々と再び繋がるためのものでした。そして明らかに、彼の視線はすでに2032年を見据えています。