GBP/USDは1.3470を目指す、堅調な英国小売データを背景にポンドが上昇

2025-12-20 03:21:19

ポンド・スターリングは、米国雇用統計の重要な発表を前に市場のポジショニングを再評価する中、1.3470に向かって上昇しています。 英国通貨は金曜日の欧州時間に最近の勢いを維持し、英国の驚くほど強い消費者支出指標に支えられています。GBP/USDペアは、8月の非農業部門雇用者数発表（12:30 GMT予定）を前に、経済指標の軟化を背景にドルが後退する中、注目を集めています。

英国の消費支出が予想を上回り、ポンドを支援

国立統計局は7月の月次小売売上高データを発表し、0.6%の月次増加を示しました。これは予想の0.2%の倍以上の伸びです。この消費者需要の上振れは、英国の家庭支出の回復力を示しており、通貨評価の支援要因となっています。前年比では、小売売上高は1.1%拡大し、6月の0.9%からやや下回ったものの、(改定)された数値です。

消費者指標の強さは、イングランド銀行の金融政策の方向性に微妙な影響を与えます。イングランド銀行総裁のアンドリュー・ベイリーは水曜日に、利下げは今後も続く可能性が高いと認めましたが、利下げのタイミングにはかなりの不確実性があると強調しました。「金利の道筋は下向きに進むでしょうが、どれだけ速く下げられるかについてはかなりの疑問があります」と、ベイリーは財務委員会の出席時に述べました。インフレが粘り強いことから、今月の金融政策会合ではイングランド銀行は金利を4%に維持するとの見方が広く浸透しています。

NFP発表を控えドルの弱さが続く

米ドル指数(DXY)は0.25%下落し、98.00付近で推移しています。これは、主要通貨ペアに対してドルが広範に弱含む動きを反映しています。為替市場は雇用報告に対する不確実性の高まりを織り込み、経済学者は75,000人の非農業部門雇用増加を予測しており、7月の73,000人とほぼ一致しています。

労働市場の主要指標は、連邦準備制度の政策期待に大きな影響を与えます。失業率は4.2%から4.3%に上昇すると予測されており、平均時給の伸びは月次で3.7%、7月の3.9%から低下しています。月次の賃金上昇率は0.3%と見込まれています。木曜日に発表された8月のADP雇用変化は、民間部門の採用ペースの鈍化を示しており、今日の公式データに慎重なトーンをもたらしています。

市場のセンチメントはFRBの利下げ観測に傾く

トレーダーは、7月の雇用統計の下方修正と連邦公開市場委員会（FOMC）が示した労働市場の懸念を背景に、9月の利下げを織り込む動きが強まっています。CME FedWatchツールによると、9月の利下げはほぼ確実視されています。労働需要の弱さと政策指針の組み合わせにより、市場はよりハト派的なFRBの見通しに傾き、リスク資産や商品連動通貨に好条件をもたらしています。

通貨パフォーマンスのスナップショット

今日の最弱通貨は米ドルで、特にニュージーランドドルは0.52%上昇しています。ポンドは0.38%上昇し、日本円とカナダドルもドルを上回っています。グローバルな通貨動向を把握するために、クロスレートの関係を見ると、1.25百万の円がUSDに換算される動きは、主要通貨間の資本フローの規模を示しています。EUR/GBPは0.00%の変動で、ユーロとポンドの間の相対的な安定性を示しています。