比特コインとイーサリアム #BTC #ETH

比特コインとイーサリアムは世界最大の2つの暗号通貨です。多くの人はこれらをほぼ同じものだと考えていますが、私の見解では、両者の価格形成のロジックは全く異なります。

簡単に言えば、比特コインは通貨であり、その価格は人々のデジタル暗号通貨に対する認識に依存しています。一方、イーサリアムはイーサリアムエコシステムの外在的な表現であり、その価格はイーサリアムという分散型エコシステム自体の繁栄度に依存しています。

具体的には、両者の共通点は：銀行を介さずに送金できること、ブロックチェーン技術上で動作していること、誰にでも開放されていることです。しかし、類似点はそこまでです。

比特コイン自体には価値はなく、概念に過ぎません。紙幣と同じです。しかし、比特コインの背後には理念的価値があります——分散化、総量固定——これを信じる人が多いほど価値が上がります。信じる人が増えれば増えるほど、1コインあたりの価値も高まります。

一般的な見方では、比特コインはデジタルゴールドのようなものとされていますが、私は実際には比特コインは金と紙幣の融合だと考えています。金の理由は、その総量が固定されており、毎年いくつかの新規供給があるため無制限に発行できない点にあります（これが通貨と異なる点です）。しかし、金は一般的な価値交換手段としてだけでなく、工業的な用途も持っており（おおよそ金の総量の7%を占める）、したがって金の価格は信仰だけでなく供給と需要の関係によっても決まります。一方、比特コインの唯一の機能は通貨としての役割であり、点対点の支払いを実現することです。この点から見ると、比特コインは通貨により近いと言えます。

比特コインのリスクは価値の下落ではなく、ゼロになることにあります。なぜなら、その唯一の存在意義は通貨であり、通貨の背後には信用があるからです。皆がこのものが将来良くなると信じていれば、比特コインは価値が上昇しますが、逆に皆が比特コインは詐欺だと考えれば、最終的には価値がゼロになります。自転車を高級車に換えるか、裸足で歩くかの二択であり、中間はありません。

しかし、現状では、暗号通貨の概念はますます人々の心に浸透しており、多くの国が比特コインを認めつつあります。したがって、基本的に比特コインの未来は確定的です——総量が変わらない限り、より多くの人がこの市場に参入すればするほど、比特コインの単価は上昇します。もし世界の通貨準備の5%を比特コインで保有すれば、比特コインの価格は約50万から80万ドル/枚に達する可能性があります。具体的な計算はAIに尋ねてみてください。

イーサリアムの理念は全く異なります。簡単に言えば、イーサリアムはイーサリアムの世界の通貨であり、イーサリアムは分散型のブロックチェーンネットワークとソフトウェア開発プラットフォームです。世界最大のブロックチェーン開発者コミュニティを持っています。

イーサリアムの目標は、ブロックチェーン技術を基盤とした世界を構築することです。その世界には独立したアプリケーション（スマートコントラクト技術を用いて構築）も存在し、さらにこれらのアプリケーションを収容する多層ネットワークも含まれます。

一般的な見方では、イーサリアムはデジタル石油のようなものだと考えられます。これはかなり的確だと思います。なぜなら、石油は工業品であり、その価格は主に供給と需要、市場環境によって決まるからです。同様に、イーサリアムの価格もイーサリアム世界の繁栄度に依存します（取引量を直接決定し、取引量が多いほどイーサリアムの取引需要も旺盛になる）し、暗号通貨市場の環境にも左右されます。

イーサリアムのリスクは価値の下落にあります。これは過剰発行によるインフレではなく、激しい競合によるイーサエコシステムの衰退です。その中でも最も直接的なのはSolanaです。

Solanaも自分たちのエコシステムを構築しており、自分たちの通貨SOLも持っています。マクロ的に見ると、Solanaはほぼもう一つのイーサリアムです。やることはイーサリアムとほとんど同じです。しかし、基盤技術の観点から見ると、イーサリアムはメッシュ構造であり、中心層のLayer 1は小さく、外側のLayer 2を拡張して安全性と効率性を両立させています。一方、Solanaはシングルチェーンの極致を追求したモデルです。

Solanaの技術アーキテクチャの利点は、取引処理能力が高い（理論的には毎秒65,000件の取引が可能）、コストが低い（最低でも千分の二人民元分）ため、小額高頻度取引に非常に適しています。一方、イーサリアムの安全性（取引にとって非常に重要です）はより高いです。

例えるなら、イーサリアムは国家のようなもので、省、市、県（Layer2、AppChain）があります。欠点は命令伝達の速度が遅いことですが、長所は、ある外側の都市で暴動が起きても中心都市には影響しないことです。一方、Solanaは超都市のようなもので、すべての人がこの都市にいます。長所は、すべての人が近くにいるため交流がスムーズなことです。欠点は、都市の一部で暴動が起きた場合、都市全体に影響が及ぶ可能性があることです。

現状では、イーサリアムの開発者エコシステムが最大ですが、Solanaも非常に追い上げており、今後どちらが勝つかは不明です。ただし、両者のエコシステムが共存する可能性もあり（それぞれ異なる用途に対応）、今後の展開次第です。

まとめ：以上のことから、比特コインとイーサリアムの評価ロジックは実は異なります。長期的には、比特コインの成長の確実性は高い一方、イーサリアムにはリスクも存在し、イーサリアムエコシステムは一定の規模に達した後、成長が停滞または緩やかになる可能性があります。