スペインはEUの復興資金の活用について、意外にも保守的なアプローチを取っています。利用可能な融資枠の約4分の1しか利用する計画がないのです。財政面での慎重さがうかがえます。

一方で、経済大臣が注目すべき評価を示しました。みんなが懸念している米国の関税についてですが、マクロ経済レベルで大きな混乱は予想していないとのことです。最近の貿易摩擦の騒ぎを考えると、大胆な見解と言えるでしょう。

貿易面では、マドリードはEU・メルコスール協定の年内妥結に楽観的な見方を示しています。12月までに合意にこぎつけられると自信を持っているようです。もし実現すれば、環大西洋貿易の枠組みにとって非常に大きな進展となるでしょう。