今日はETHで大きな動きがありました——Bitmine関連と疑われるアドレスが一気に取引所から3万枚以上のETH（正確には30,278枚）を引き出しました。この規模の出金は、業界内ではほぼクジラが高値で売り抜けるサインと同義です。

現在ETH価格は3,033ドル付近で推移しており、今年の高値圏にあります。過去のデータを振り返ると、このレベルの出金が発生した後、短期的に下落する確率は6割を超えます。さらに厄介なのは、今回の出金量がETHの一日取引量の1.2%を占めており、市場の流動性が逼迫するリスクもあります。個人投資家はこのタイミングで注意が必要で、「ロング勢同士の投げ売り」に巻き込まれないよう気をつけましょう。

テクニカル面では、ETHのチャートは典型的な「トリプルトップ」を描いています——3,100ドルのラインを何度も試しましたが突破できていません。MACDはデッドクロスを示し、RSIは68.07で買われすぎゾーンに突入、MFIは88.03まで急騰しており、資金が過度に集中しているリスクが明らかです。

サポートラインとしては、第一防衛線は2,905ドルです。ここを守れなければ、次の重要なサポートは2,820ドルとなります。出来高の動きも良くありません——昨日は売り注文（緑の棒グラフ）が急増し、高値での利確が顕著でした。このように「高値で出来高が増えても価格が上がらない」状況は、トレンド転換のサインであることが多いです。

個人的な見解としては、現状ではファンダメンタルズもテクニカルも両方とも弱気に傾いています。クジラの出金でロング勢の信頼が揺らぎ、テクニカル指標も一斉に調整警報を出しています。短期的には戻り売りを狙うのもアリですが、エントリーポイントには注意が必要です——例えば3,100付近で軽くショートを試し、2,905を割り込んだらポジションを増やし、まずは2,820あたりを目標にすると良いでしょう。